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2019-05-29 15:52:48

大型GWから早1ヶ月。あっという間に6月が迫ってきましたね。

梅雨目前といったところですが、天候によって大きく左右される農業は、梅雨の長雨の影響は無視できません。

降り続く雨を吸収しきれなくなり、水はけが悪くなった土は、根腐れを起こしやすくなります。

また、湿度が高くなることや雨粒による水の跳ね返りによって病気や生育障害が発生しやすくなります。

そこで今回は、梅雨に発生しやすい病気と害虫対策についてまとめてみました。

6月は夏野菜の苗の最終植え付けの時期ですので、参考にしてみてください。

〇梅雨に発生しやすい病気

疫病　

≪特徴≫

カビによる病気。
はじめに下葉に水がしみたような病斑ができ、次第に茎や果実に褐色色の大きな病斑を作る。
カビが生えてひどくなると株が枯死する。

≪対策≫

水はけを良くする。
畝をポリマルチや稲藁で覆って、雨や水やり時の泥はねを防ぎ、土中のカビが葉や茎・果実に付かないようにする。

軟腐病

≪特徴≫

株元から軟化腐敗して悪臭を発生する病気。
白菜・キャベツ・レタス・玉ねぎなどの結球野菜で多くみられる。

≪対策≫

畝の横に排水路を設置し、水はけを良くする。
畝の脇に雑草を取り除いて風通りを良くしたり、密植を避ける。

梅雨の時期の対策ポイントとしては、水はけを良くすること・風通しを良くすること です。

雨が本格化する前にぜひ準備してみてください。

〇梅雨に発生しやすい害虫

ナメクジ

≪特徴≫
■ 湿り気が多かったり、柔らかな新芽や腐りかけの葉などの餌が多いと発生しやすくなる
■ 梅雨の畑は、ナメクジが発生しやすい条件が多い
■ 若い野菜の芽を食べつくし、枯らしてしまう

≪対策≫
■ 農薬を使わずスグにできる駆除方法　　
　 ① ナメクジに熱湯をかける　　② ビールや生ごみでおびき寄せて捕獲する
　 ③ コーヒーカスを畑の周りに撒いて、近づけさせないようにする
（カフェインを嫌うため、寄せ付けない効果が期待できる）

■ 光沢のある筋が残される場合は、近くに潜んでいる場合が多い
■ 夜に活動し、昼は暗い場所に潜んでいるため、昼間に駆除する際は鉢下などを探す
■ 寄生虫を宿している場合があるため素手で触らない

ちなみに、ナメクジに塩をかける方法も有効ですが、土に付着すると作物の成長に影響を及ぼす恐れがありますので、捕獲した後に畑の外で行う方法がオススメです。

害虫対策（AJメッシュシート） | コメント：0